【完全版】女性のからだの悩みNo.1 脂肪とは?90%女性客のパーソナルトレーナーが解説
男性と女性とではからだのつくりが違います。そして、女性にとっての脂肪は敵ではありません。
ここでは女性の悩みの中でも大きなテーマである『脂肪』について解説していきます。
脂肪とは?
脂肪は、エネルギーを貯蔵し体温調節を行なったり、ホルモンなどの伝達物質を作り出す役割をしています。
女性にとっての体脂肪は、正常な月経サイクルを維持するためや、妊娠・出産などに必要と言えます。体脂肪率とは、その体重に占める体脂肪の比率をパーセントで表したものとなります。
一般的に女性の体脂肪は、体重の18%〜25%を脂肪がしめています。一方男性は、10%〜15%とだいぶ下回っています。最近は筋トレブームでフィットネスのコンテストも注目されているため、更に低い体脂肪率に憧れが強くなってきたように感じます。体脂肪率30%以上の場合は肥満となるため、病気のリスクなどを考えると要注意となってきます。(厚生労働省の基準)
女性における脂肪とは?
よく「男性の方が女性より筋肉がある」なんて言いますが、元々女性は妊娠・出産をするために脂肪を蓄えなければならないので、どうしても男性より女性の方が脂肪が多いのです。男性は大昔、農耕や狩猟をして生活を守ってきたので筋肉質に出来上がったのだと言われています。
脂肪がつきやすい部位
女性の脂肪のつく部位は、気候や遺伝的要素、ライフスタイルによっても異なります。
温暖地域では、脂肪をお腹周りから下半身により蓄えさせ、寒冷地では全身に脂肪を蓄え寒い環境に適応するための温度調整をします。
また、妊娠中の女性は通常時より胎児の発達にエネルギーを多く摂る必要があるため、脂肪は増えやすい状況にあります。実際、出産前より出産後のほうが脂肪が増えてしまったというクライアントさんも多くいらっしゃいます。
脂肪がつきやすい部位は大きく分けて5つあります。
- 臀部…特に臀部の脂肪はエネルギー保存のためにも非常に多く脂肪がつく部位です。
- 大腿内側(内腿)…内腿は脂肪が付きやすく隙間がないといった状態になってしまいやすいです。普段の歩き方や姿勢も非常に大事になってきます。
- 背中…私のレッスンではよく『ブラからもれる背中肉』と言っていますが、まさにブラからこぼれてしまうほどの脂肪が非常に悩ましい箇所。背中は肩甲骨周りやウエスト近くが臀部周辺と混じり合い360°浮き輪をつけているようなたるみにもなってしまいやすいのです。
- 二の腕…年齢が上がるにつれて筋肉も落ち、重力で皮膚が弛んだような脂肪のつき方になってしまう部位。
- お腹…おへそ周りは痩せている女性にも見られる脂肪蓄積ゾーン。お腹の脂肪は、根気強く見ていく必要があります。
脂肪を効率よく減らす方法は?
『適度な運動と食事』というのが結局1番健康的に減らせて、近道なんです!
脂肪1kgを減らすのに、約7,200kcalものエネルギーを消費しなければなりません。
そう考えたら、1日に2,000kcal食事を摂っていた人が-500kcal減らせることができれば、1週間で約7,200kcalの半分を減らす事ができます。(500kcal×7日=3,500kcal)
食事だけでもダイエットはできますが、効率よく減らすなら”運動”が大切です!
運動と言っても、さまざまな方法がありますよね。
一般的な運動で言うと、ウィーキングやジョギング、スイミングなどの有酸素運動。
または、筋トレや心拍数が急上昇するサーキットトレーニングなどの無酸素運動があります。
まずは、自分ができるものからスタートさせることが継続の1歩となります。
運動の頻度は?
食事は1日の足し算ですので、毎食の内容を考える必要がありますが、運動は、毎日行わなくても週に2〜3日行うことで筋肉も成長しやすく、基礎代謝量の向上も見込めます。
運動未経験者で何をして良いかわからない方は、まずはプロに1回でも身体を見てもらうことをオススメします。ネットでも情報を得る事ができますが、今のあなたの身体の状態に合わせて安全に効率よく運動ができるプログラムを作成してくれます。
パーソナルトレーニングを提供しているジムはたくさんありますが、さて、どれを選べばいいのか?
皆さんは、運転免許証の無いタクシードライバーの車に乗車しないですよね?医師免許の無い医者に診察してもらわないですよね?パーソナルトレーナーも一緒です。資格は、基本的な知識を学び得た事は言うまでもなく、世界的にもトレーニングを指導できる人材であることを意味しています。アメリカでは資格のないトレーナーは活動することを許されていません。
あなたの骨格や姿勢、病歴、ケガ歴、過去のスポーツ経験、仕事、リモートなのか立ち仕事なのか、食生活、目標・目的は?
あらゆる事をヒアリングして、あなただけのトレーニングメニューを作るんです。少しでも変わりたいと思うなら、ぜひ1回でも自分に投資してあげてください。
トレーニングをお願いする際は、必ず資格を持っているかを確認されてから体験に行ってみてくださいね。
まとめ
過度なダイエットはかえって重篤な健康被害をもたらす可能性があります。健康的な体を維持するためにも、ある程度の脂肪は必要不可欠です。
脂肪を全て無くすことは、ホルモンバランスが崩れ、月経が止まり(無月経)、排卵が一時的になくなり、不妊症に陥る問題になりかねません。
脂肪を減らすダイエットは、数字だけに縛られるのではなく、見た目やライフスタイルの過ごしやすさで選択、判断して良いと考えます。適度な脂肪を維持することは悪いことではありませんから。
ポジティブボディで女性らしいスタイルで堂々と生きましょう!
プロフィール
Miki Gorai
ニューヨークでパーソナルトレーナーデビュー。エグゼクティブ、モデル、タレント、セレブリティなど様々なクライアントにトレーニング指導を行ってきました。女性らしい本来の美をトレーニングから引き出すお手伝いをしています。
NASM-CPT / NASM-FNS資格保有